重い歴史の真実を軽やかなタッチで読ませる一冊

『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
米原万里

祖国ギリシャの青い空を夢見ながら、ドイツで医師となったリッツァ。
ユダヤ人であることを隠し、数多くの矛盾を抱えながら真実のように嘘をつくアーニャ。
天才肌で芸術家を夢見ていたユーゴスラビア人、ヤスミンカの挫折。
ノンフィクションとは思えないドラマチックな展開に、こんな世界があったのかと驚きながら、あっという間に本書を読み終えました。
亡くなられた著者に代わり、3人が今もたくましく生き抜かれていることを祈ります。