自分は何故死んだのか?という謎を解く

『空白を満たしなさい』
平野啓一郎

一度死んだはずの人間が生き返る。そんな奇跡が世界のあちこちで同時多発的に発生した。この物語の主人公も、突然生き返った人間の一人だ。
生前、彼には愛する妻と幼い息子がいて、仕事にもやりがいを感じていた。当然、復活は歓迎されてしかるべきだ。しかし、務めていた会社には復帰を断られ、家族もどこかよそよそしい。新しい男ができたのであれば仕方ないと思ったが・・・

同著者の『決壊』を想起させるシーンも織り交ぜながら、全く異なる読後感のラスト。
読んだあなたの心も満たされますように。