行間を読ませる連作短編集

『ホテルローヤル』
桜木紫乃

北の国で一軒のラブホテルがオーブンしてから廃墟となるまでの出来事を、時代を遡りながら綴った連作短編集。
作品の中で、一篇だけ当ホテルの登場しない話があります。全編を通して読めば、どのようにホテルローヤルが関わって来るのかわかるのですが、あえてすべてを書かずに読者に想像させることで、何とも言えない読後感を得ることができました。
派手さはないけど、心に残る一冊です。