罪と命の重さについて考えさせられる

『半落ち』
横山秀夫

アルツハイマーの妻から殺してほしいと懇願され、思わず手をかけてしまった警察官。そのやむにやまれぬ気持ちも、どんな理由であれ殺人は許されないとする司法の立場も、両方の視点がしっかり描かれているところに、安定したバランス感覚のある作品だと思いました。
すぐに自首するはずだった彼が、2日間をさまよった後に出頭してきた理由は最後にわかります。賛否分かれる結末だと思いますが、私は救われた気がしました。