エッシャーのだまし絵をモチーフに物語る意欲作

『ラッシュライフ』
伊坂幸太郎

金持ちの画商と彼に付き添う女性画家、リストラされて家族も失った男、新興宗教の教祖と信者、自分の仕事に美学を持っている泥棒、etc…。仙台を舞台に生きる、多種多様な人物の群像劇かと思いきや、終盤でバラバラだったストーリーが一気に交差し、つながっていきます。
途中、死体を処理する話も出てきて、生理的にダメな人もいると思いますが、一気に盛り上がって終わるラストは圧巻。読後感もさわやかです。