粒ぞろいの良作が凝縮された一冊

『第三の時効』
横山秀夫

殺人事件の時効が迫る15年―-。しかし実際は、犯人が起こしたある行動のために、期間の延長された第二の時効が存在していた。
第一の時効から第二の時効までに狙いを定めて張り込む警察と犯人の駆け引きが繰り広げられるなか、現場の刑事も知らなかった「第三の時効」が浮上する。
表題作を始めとして、F県警を舞台に数々の事件や組織の対立を描いたこの本は、どれも粒ぞろいの良作。警察小説の長編『64(ロクヨン)』に手を出す前に、横山作品を味わいたいという人にもおススメです。