決壊したものは、二度と元の姿には戻らない?

『決壊(下)』
平野啓一郎

事件の容疑者として報道された主人公の悪名は、瞬く間にインターネットを駆け巡る。顔を持たない者からの誹謗中傷はもとより、信頼していた友人や家族さえをも信じられなくなった彼に安息な日々は訪れるのか?
終わりが近づくにつれて肥大する胸騒ぎと、読後に精神力のすべてを持って行かれるようなラスト。読み応えがあり過ぎて、しばらく放心状態でした。