O・ヘンリのような、心温まる8つの短編集

『モノレールねこ』
加納朋子

表題作の「モノレールねこ」は、デブで不細工な野良猫。ある日、猫に赤い首輪がつけられているのを見て、ボクは首輪に紙切れをはさむ。「このねこのなまえはなんですか?」「モノレールねこ」
返事をくれた相手とボクは、モノレールねこの首輪を介して文通のようなやりとりを始めます。

ちょっと変わった話のように見えて、実は誰もがこんな経験をしているのではないでしょうか。自分と親友だけが知っている、秘密の冒険のような物語に、わくわく胸をときめかせていた思い出が。

懐かしかったり、せつなかったり、こわかったり、腹立たしかったり、様々な感情を揺り起こして、最後は心に小さな灯りがともるのを感じる。
大切な人へのプレゼントにもおすすめしたい一冊です。