少年の魂は棋譜の上で輝く

『猫を抱いて象と泳ぐ』
小川洋子

身体的なハンデを負って生まれた少年の夢は、デパートでお子様ランチを食べること。
決して裕福ではなく、学校でいじめにあいながらも、自分を不幸だとは思っていない彼のもとに契機は訪れます。それは、バスを改造した家に住むマスターとチェスとの出会い。彼はマスターからチェスを教わりながら、世界や、人生や、生き方を決定づける数々のことを学ぶのです。
どんな境遇でも、チェスがある限り、少年は自由で、力強く生きていける。
そんな彼の生き方に勇気をもらえる一冊。
個人的に小川洋子のマイベストです。