苦い思い出を飲み込んで通り過ぎる夏

『月と蟹』
道尾秀介

海辺の町に転校してきた少年、慎一と、同時期に転校してきた春也。新しい学校に馴染めず、浮いた存在の2人は次第に打ち解け、秘密の基地で危険な遊びを繰り返すようになります。そこに3人目のクラスメイト、鳴海が加わって・・・
残酷ならがもワクワクドキドキした前半から、少しずつ歯車が狂い始めて、どうしようもなくなる後半へ。幸せだと思っていた日々が過去のものとなり、読んでいて辛かったけど、しっかりと現実を受け止めて前を向く彼らを応援したくなりました。