作中作中作の迷宮へようこそ

『迷路館の殺人〈新装改訂版〉』
綾辻行人

推理作家の大家、宮垣葉太郎の還暦祝いに招かれた4人の作家と編集者たち。彼らが迷路館を訪れると、待ち受けていたのは宮垣の死を告げる秘書の井野と遺書代わりの録音テープでした。
迷路館を舞台にした小説を書き、最も優れた者に遺産が与えられるという内容に、戸惑いを覚えつつも執筆を始める作家たちですが、各々の作品が完成する前に殺人事件が起きて・・・

作中作中作という入り組んだ構成はまさに迷路のようで、解決したかと思われた事件の後に、更なるどんでん返しが待ち受けます。
新人作家、鹿谷門実のデビュー作も読める館シリーズの3作目。細かなネタと伏線がちりばめられた、読み応えたっぷりの一冊です。