長さを感じさせない青春ミステリー

『双頭の悪魔』
有栖川有栖

「毎日電話をかけること」
一人旅の条件として親の言いつけを守っていた娘マリアが、ある日突然連絡を絶ってしまいます。
彼女が最後に訪れたのは、閉鎖的な芸術家のコミュニティ、木更村。
娘は無事なのか、何か事件に巻き込まれたのか、それとも――?
心配した親から相談を受けた大学のサークル仲間、アリスたちが、マリアの捜索とそこで起こる事件の解決に挑みます。

3度にわたって行われる読者への挑戦、難解なパズルを紐解く快感、そして本格派でありながら青春ものとしても楽しめるライトな読み心地。
ボリュームに対して全く長さを感じさせないミステリーの傑作です。