人間と狸と天狗が京都を駆け巡る

『有頂天家族』
森見登美彦

森見登美彦ゆかりの京都を舞台に四人兄弟の狸が活躍する、ちょっぴりミステリー風味のファンタジー。
亡き父の跡を継ぎ、一家を支える大黒柱たらんとする真面目な長男、蛙の姿になったまま井戸に引きこもっている次男、いつも面白おかしく社交性の高い三男、化けてもすぐに尻尾を出してしまう四男、そして宝塚が大好きでカミナリの苦手な母。
次期頭領「偽右衛門」の選挙出馬を巡ってライバルと争ううち、父の死の真相が浮かび上がってきて・・・
難しい漢字を多用するのに読みやすく、面白く、流れるような名調子が楽しい一冊です。