仕事は選ぼう

『二流小説家』
デイヴィッド・ゴードン

題名通り、二流の小説家が主人公。いつかは自分の書きたいもので稼ぐ生活を夢見つつ、今はエロから吸血鬼ものまで、依頼を受ければ複数のペンネームを使い分けて仕事をこなし、それだけでは生活が立ち行かないので家庭教師のバイトもしています。そんな彼のもとに、ベストセラー作家になるチャンスが訪れます。

発端は一通の手紙。
凶悪な連続殺人を犯した死刑囚が彼の小説を気に入り、すべてを告白するから自分のことを書いてほしいと言ってきたのです。
またとないチャンスとばかりに、刑務所での面会を申し込んだ彼ですが、それは新たな連続殺人事件の始まりでした。

作品の所々に差し挟まれる彼の小説や、死刑囚の依頼に沿って執筆した物語がアクセントとなって、ラストまで一気に読ませます。

前評判がとてもよく映画化もされた本作ですが、過度に期待しすぎると肩透かしを食らうかも?
軽い気持ちで読んだ方が楽しめると思います。