本当は怖い日本昔話的ファンタジー

『夜市』
恒川光太郎

色鮮やかな店が立ち並ぶ縁日を抜けた先にある神社の深淵。仲の良い親友と見つけた秘密の抜け道。子供ってそういう「ちょっと怖くてドキドキする」場所が好きですよね。本作は、そんな日常の風景から妖怪の住む異世界に忍び込み、壮大な冒険譚へと誘ってくれる物語。

ホラーが苦手でも、童話やファンタジーが好きなら気に入るかもしれません。むしろ、賞の名前とレーベルが、逆に読者を遠ざけているかもしれない一冊。
子供の頃の冒険心を思い出して、ちょっと手を伸ばしてみませんか。