不器用な人間関係を描いた三篇

『袋小路の男』
絲山秋子

12年間想いを寄せている相手と、つかず離れずの関係を続けている男女の物語。表題作が女視点、『小田切孝の言い分』が男視点と、それぞれの視点で読むことができます。
最初はダメ男に引っかかる女の気持ちがわからなかったけど、なんだかんだで釣り合いが取れているのかも?
こういう関係を「いいな」と思うか、全く共感できずに終わるか、真っ二つに分かれそうな作品です。

『アーリオ・オーリオ』は、清掃工場で働く40男の話。ある日、中学生の姪をプラネタリウムに連れて行ったことがきっかけで、2人の文通が始まりますが・・・
ちょっとせつない終わり方にじんと来ました。