荒唐無稽奇想天外

『オブ・ザ・ベースボール』
円城塔

空から人が降ってきます。そして、それをバットで打ち返す仕事があります。
そんなぶっ飛んだ設定だけど、降ってくる人間を空高く打ち返すのは、きっと爽快に違いありません。
しかし、それはそんなに簡単には行かないのです。

そもそも、いつどこに落ちてくるのかわかりません。
なんとなく落下地点を予想してみても、果たしてちゃんと打ち返せるのかもわかりません。

荒唐無稽な舞台設定と、それをバカ真面目に論じる氏のユーモアを思う存分楽しめる処女作『オブ・ザ・ベースボール』と、難解かつ円城塔らしいメタフィクション『つぎの著者につづく』を収録した一冊。

芥川賞受賞作の『道化師の蝶』は挫折したけど、気になるからもう一冊を探している人にもおススメ。