所変われば品変わる

『ヨハネスブルクの天使たち』
宮内悠介

ボードゲームをモチーフにした『盤上の夜』で華々しくデビューを飾った著者の第2作。1作目に続いて連作短編集というかたちをとっており、それぞれの話に共通してDX9という日本製の玩具ロボットが登場します。

歌を歌う楽器として製造された彼女たちは、辿りついた国の様々な事情により放置されたり、歌う機能を奪われて兵器にされたり、そしてまた歌う機械となって存在し続けます。

とりわけ最終話の「北東京の子供たち」がお気に入りですが、9.11テロを再現した「ロワーサイドの幽霊たち」では、WTCビルを設計したのが日系人と知って興味深く読みました。参考文献『9・11の標的をつくった男』もReader Storeで買えます。興味を持たれた方はこちらもどうぞ。