当たり前を手に入れる

『こんな夜更けにバナナかよ』
渡辺一史

人口呼吸器と24時間の介護なしでは息をすることすらままならない――そんな重度の障害を背負いながら、生涯必要とされていた入院生活を抜け出し、自活の道へと歩み出す。本書は「当たり前の生活」を手に入れたいと強く願った障害者・鹿野氏の生活と、彼の周りに集まった多数のボランティアを取材したルポタージュです。

とにかく鹿野氏の強烈な個性に圧倒されつつも、障害があるからといって特別扱いはせず、共に笑い、悩み、怒り、時にはケンカもしながら生きてゆく。そんな彼らがまぶしく見えました。

本書を読んでいて思い出したのは、同じように対等な障害者と介護者の関係を描いた映画『最強のふたり』。こちらもおススメです。