さあ、小林秀雄に会いに行こう

『学生との対話』
小林秀雄

小林秀雄と言えば中原中也の恋敵、そして受験生を悩ます難解な文章で知られる批評家です。でも、本書の小林秀雄はとても面白くて魅力的でかっこいいおじさまでした。

科学がどれだけ進歩しても、人間の知恵や精神はそう進歩していないという彼の言葉どおり、数十年前に行われた対話は、現代の私たちが読んでも十分に読みごたえがあります。

小林秀雄という人はもうこの世にいないけれども、その魂は本書や多くの著作物の中に生きています。そして本を開けばいつでも彼と対話することができる、そんな喜びを感じ取れる一冊です。