罪とは何か? 悪とは何か?

『禁忌』
フェルディナント・フォン・シーラッハ

過去にトラウマを抱えた男が主人公です。普通の人々が知覚しえない色彩感覚を持ったエッシュブルクは、その特異な才能を活かして超売れっ子の写真家になるのですが、ある日突然、誘拐殺人の容疑で逮捕されてしまいます。
彼は罪を犯したのかもしれません。けれどもそれは、法に問われるような罪だったのでしょうか?
法廷で明らかになる真相に、罪とは何か? 罰とは何か? そして芸術とは何ぞや?という新たな疑問が湧いてきます。
もやもやしつつも読後感は心地よく、裏も表もある人間の妙を味わえる1冊です。