少女は生きる、したたかに。

『オーブランの少女』
深緑野分

美しい花々が咲き乱れる園、オーブランに集められた少女たちには、何一つ不自由のない暮らしが約束されています。ただひとつ、外の世界に出られないことを除いては。
カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』にも似た雰囲気を持つ物語の中で、彼女たちは自分の将来に不安を覚え始めます。誰が何のためにこの楽園を作ったのか、果たして真相はーー?

表題作ほか、それぞれに異なる時代と場所を生きる少女たちの謎を描いた短編集。
どれも印象的で、一度読んだら忘れられない作品になりそう。