戦場を舞台にした青春日常ミステリ

『戦場のコックたち』
深緑野分

過酷な戦場で疲弊した兵士たちの心を、旨い料理で癒すコックの話…を想像してたら全然違うお話でした。
コック長のエドは味オンチだし、一番美味しそうだと思ったのは戦死したドイツ兵からくすねたレーションだし、戦場の料理は男くさい肉体労働なのです。
そしてホームズ役のエド君と、ワトソン役の主人公、ティムが日々戦場で起こる謎を連作方式で解き明かしていきます。

ジャンルとしては日常ミステリ。でも戦場だから人は死にます。
戦況が厳しくなるにつれて追い詰められていく彼らの前に、さらに大きな謎が立ちはだかりーー
中盤からはラストまで一気に引き込まれます。