衣食「読」住

『野蛮な読書』
平松洋子

タイトルからイメージした言葉は乱読。手当たり次第に本を読みまくる話かと思いきや、そこには同じ本を何度も繰り返し、大切に読む人の姿がありました。
思わず「野蛮」の意味を調べると、「文化の開けていないこと、教養のないこと」とあります。いや、むしろ著者の教養の高さがいやらしいほどにおってくるのですが……。

本書には、読書と同じくらい食べ物の話が出て来ます。
美味しいものを貪り食うように、面白い本を貪り読む。
食べなければ生きていけないように、書を読まないと死んでしまうんじゃないかと思わせるほど、本能の赴くままに読書する、その様子を「野蛮」と評したのかな、と理解しました。